貧困問題

宇都宮健児弁護士、戸舘圭之弁護士による、貧困問題のセミナーを聞いた。
派遣切りや多重債務、ゼロゼロ物件にまつわる問題など、切実な現状を知った。
法律家が現場で手助けできることも多いので、私も出来る限りのことをしたい。

会場で販売されていた書籍には、現状や提言が説明されていた。

派遣村―何が問われているのか

派遣村―何が問われているのか

たとえば、「最低賃金1000円」という提言については、勝間和代さんもネット上で主張されている。http://mainichi.jp/select/biz/katsuma/crosstalk/2009/01/post-7.html

このような議論の場に、法律家が「現場では、こういう問題がある。だから・・・」という現場の視点を持ち込めば、国民的議論も充実すると思う。

さらに言えば、対症療法的な提言にとどまらず、経済の活性化や雇用機会そのものの増加といった原因療法的な政策についての議論も必要であろう。
私は素人だけれども、現在、労働市場の需要が低下していることは事実で、その背景には、高度成長の終焉や、アジアでの現地生産拡大など多様な社会的条件が重なっている。

日本の労働市場において供給と需要を適正に調和させるためには、これら社会的条件を踏まえて、目指すべき産業構造や、社会保障の基準を想定しなければならない。
今後、個人的に、この視点からの政策論も検討していきたい。

香港が自由であること

神戸で再会した友人と、食事をしながらのこと。近況や将来のキャリアパスや、生活上の悩みなどなど四方山話。
帰り際に、店のBGMがフェイウォンの夢中人になった。

「この曲・・・、香港らしい・・・」
ふと、友人が香港の素晴らしさを語り始める。
「香港に望むこと、〜であること、〜であることと、

そして、永遠に香港が自由であること。」

「香港って、若者もおじいさんも、すべての人が香港という街を選んで住んでいる。香港が自由であるからこそ・・」と感慨深げ。

この言葉に、クラっときた。
まるで、民主化運動のリーダーのカリスマ性にほだされたような・・・。

家に帰って、夢中人を聴き直しました。

香港は、今でも自由ですか。