長崎
友人たちと長崎へ行ってきました。
グラバー園の洋館は、港が一望でき、広々としています。神戸の異人館よりも、落ち着いていて、とても気に入りました。また、ゆっくり来たいです。
夕方は、出島ワーフのおしゃれな中華料理店でお食事。
港を囲む町はキラキラしていて、カフェからはJAZZの音がもれてくる・・。なんだか、うっとりします。
翌日は、「亀山社中」跡へ。
汗を流しながら長い石段を登っていると、
「世界を変えてやるきに」と、竜馬になりきってしまいました。
数年前、松下政経塾のある塾生が、
「江戸から長崎まで、昔は歩いて1か月以上かかった。今は1日で行ける。世の中、もっとよくなるはずだ。」
と言っていたことを思い出しました。
この言葉には、多少の誇張や飛躍もありますが、
その気概で、日本を良くする知恵を捻り出し、行動を起こしていきたいものです。私もがんばります!
佐藤優『国家の罠』
- 作者: 佐藤優
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2007/10/30
- メディア: 文庫
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真紀子騒動、鈴木宗男事件などの内幕も暴露されていますが、
一番意義深い暴露は、
情報の専門家の思考回路です。
佐藤さんが実際に権力闘争や情報戦に当事者として巻き込まれ、その際の状況分析と行動を文章化したことによって、
情報の専門家の思考過程や行動が明らかになっています。
ビジネス書っぽいサブタイトルをつけるとすると、
「事例で学ぶ 諜報の思考力」でしょう。
それはともかく、私は、佐藤さんの、情報の専門家としての生き様に心を打たれました。
プロフェッショナル・仕事の流儀に是非出演していただきたいものですが、残念ながら、NHKにはそんな度胸はないでしょうね。
『ローマから日本が見える』
- 作者: 塩野七生
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2008/09/19
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主に、ローマが様々な試練に対し、社会情勢や利害状況を踏まえた適切な政治体制・経済体制を模索していく様子が描かれています。
塩野さんらしく、登場人物の人間らしい生き方にも力点が置かれています。巻末には、「英雄たちの通信簿」という、編集部と塩野さんの対話もあります。
「ローマが千年以上にわたって続いたのは、けっして運がよかったからではないし、彼らの資質が特別にすぐれていたからではありません。ただ、彼らには自分たちのありのままの姿を直視し、それを改善していこうという気概があった。(中略)
どのようにしてローマ人が自己改革を行なうことに成功したかの実例が、千五百年後のマキアヴェッリにとって参考材料となったように、二千年後の現代の私たちにとっても参考となるのではないでしょうか。」